ココロノネットでは、目に見えない心に関する内容を記事にしています。
あらゆる場面、分野で活用されることの多い、「心理学」。
便利な学問だけに、”どう活用するか”ということはよく語られますが、”何をする学問なのか”ということが、正しく理解されていない場合もみられます。
そこで今回は心理学が”何をする学問なのか”、ということを知識よりも感覚をつかんでもらえるように、心理学の大学院を出た筆者が、できるだけわかりやすく解説します。
※一通り心理学の種類や歴史を知った人向けの内容です。
心理学=心について説明する学問
「心理学とはどんな学問ですか?」と聞かれれば、タイトルのように答えています。
心理学=心について説明する学問 です。
少しこの言葉の意味するところを解説していきましょう。よく「心理学は心についての科学」だと言われることがあると思います。
もちろん間違ってはいないのですが、「科学」をどう捉えるのか、という点でやや見方の分かれるところなのです。
科学をどう捉えるか?
「科学」を最も純粋な意味で使うのであれば、科学=絶対的な真理を目指すもの、となります。となれば、心の科学である心理学は、心についての絶対的な真理を目指すもの、となります。
では心についての絶対的な真理とはどういうことでしょうか?数学であれば、A=B+Cなどの数式が必ず成り立つのであれば、それが真理です。
そう考えると、心理学の場合、あるきっかけが気持ちを動かして、それが行動につながる、という一連の流れが、必ず起きる仕組みを示すことになります。
しかし現在の心理学でこれが実現できているでしょうか。そもそも「心はどこにあるか?」という問いにもまだ答えは出ていません。
脳科学の発展により、行動や感情と脳の賦活する部位との関連が研究されています。しかしまだそれは関連、つまり相関を述べているにすぎず、因果関係を説明したものとは言えません。
つまり心理学は、絶対的な真理はあると推測されるが、現代の技術ではまだ解明できない学問、と言えるのではないでしょうか。
改めて心理学とは何か?
では現代の心理学のやっていることは何でしょうか?それが説明をするということです。
心理学は私たちが心について理解しやすいような説明を与えるための学問、ということになります。もう少し言えば、心理学は、心について納得できる説明をする学問とも言えます。
たとえば拒食症がなぜ起きるのか?と尋ねた時に、脳のどの部位が賦活しているか、という説明をされたとして、それが真実だとしてもどれだけの人が納得できるでしょうか。
「ボディイメージの歪みから生じる」と言われた方が納得する人が多いと思います。それは現代の私たちの理解の枠組みに合う形で、心について説明をするのが、心理学ということになります。
ですので、もし遠い未来に、心に起こる現象を解明する枠組みが脳科学や医学などが解明すれば、心理学の役割が終わる日が来るのかもしれません。
まとめ
今回は心理学が何をする学問なのか、について解説しました。心についてはまだまだわからないことばかりですが、誰しもが持っているものであるために、心理学は関心の高い学問になっています。
心理学は説明する学問であるため、いかに心について多くの人にわかりやすく伝えるのか、と言う役割があると思っています。
このブログでは、そんな心について説明する役割をこれから果たしていきたいと思います!
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