2024年は本格的に「風の時代」に入り、様々な価値観の転換が起き始めています。目に見えるものを重視した地の時代から、風の時代は目に見えないものに価値が置かれるようになります。
たとえば「FIRE」と呼ばれる生き方も、風の時代に向かう中で出てきた生き方と考えることもできます。風の時代は、お金や物を手にするより、やりがいや自分の時間を大事にすることになります。
そうした変化の1つとして、コスパからタイパを重視する傾向も風の時代の影響と考えます。タイパはZ世代が重視する考え方で、最近よく耳にするようになりました。
今回はコスパからタイパへの移行について、さらに新世界はコスパもタイパも超越する世界になることについて書いてみました。
コスパからタイパへの変化は風の時代に相応しい
最近耳にするようになった「タイパ」をご存知でしょうか？タイパとは、タイムパフォーマンスの略語で、費やした時間に対してどれくらい効果・満足度が得られたかという時間対効果のことです。
短い時間でたくさんの効果を得られれば「タイパが高い」、時間の割には得られるものが少なければ「タイパが低い」と言うことになります。
『三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2022」』では「タイパ」が大賞に選出されており、現代人の考え方の1つとも言えるでしょう。
タイパが注目されるようになったのは、Z世代（1990年代半ばから2010年代前半に生まれた世代）が中心とも言われています。
彼らが”デジタルネイティブ”と呼ばれ、物心ついた時からインターネットを使って短時間に大量の情報から有益なものを収集するというタイパの高い行動が当たり前になっていたからとも言われます。
かつては”コスパ”（コストパフォーマンス）と言う言葉が一般的でした。こちらはどれだけのコスト（お金や労力）でパフォーマンスが得られるかであり、何を費やすかの焦点が違っていました。
※Z世代が重視する「タイムパフォーマンス（タイパ）」の意味とは？ メリットやビジネスにおける事例を解説
コスパからタイパへの注目の変化は、風の時代を象徴しているようにも思えます。
これまでは目に見えるお金をいかに節約するかと言うコスパの考え方でしたが、いよいよ目に見えない時間といかに向き合うか、という変化が起きています。
時間に対してその密度を問うことになるので、生きがいややりがいと言った言葉が連想されます。
また節約していかにお金を貯めるかというコスパ重視の生き方から、タイパ重視の生き方は短時間でお金を稼ぎ、残りは充実した時間を送ると言う、FIREの生き方とも重なってきます。
コスパもタイパも超越したGESARA世界へ！？
コスパからタイパへの変化は、風の時代を象徴する変化に思えます。しかしGESARA世界に向かう上では、まだ旧世界にとらわれた考え方とも言えます。
タイパの考え方も、突き詰め過ぎれば、とにかく効率重視で時間を縮めることだけになってしまいます。動画を倍速で視聴する習慣も非常に違和感のあるものです。
コスパもタイパも、限られた資源を奪い合う考え方であることに共通しています。お金も時間も有限であり、それをいかに効率良く使うか、自らコントロールしながら奪い合うのです。
しかしGESARA世界がやって来ると、ここが根本的に転換します。GESARAによりお金の心配がない世界になると、時間の制約も非常に緩やかになっていくはずです。
つまりコスパもタイパも、価値観として重要ではなくなっていきます。
GESARA世界が目指すのは”奪い合い”の世界ではなく、お金も時間も逃げて行かないので、その安心感をもとにお金や時間を誰かのために使い、その喜びと感謝が”循環する”世界です。
GESARAの世界は縄文時代の生き方に戻るとも言われます。コスパもタイパも、基本的に忙しい社会を前提にしていますが、忙しさがなくなれば、コスパもタイパも超越した生き方になるはずです。
風の時代によってコスパからタイパへ移行しつつあり、GESARAの世界になると資源を奪い合う考え方から、”与え合い”の世界に変わるところがポイントと言えるでしょう。
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