人間は様々なことに対して、不安を感じる生き物です。不安と言う感情は、波動を下げてしまう感情であり、できる限りなくしたいものです。
とりわけ厄介なのが、まだ起きてもいない未来の出来事について、不安を感じる人が多いということです。
正直なところ、未来の出来事を不安に思っても、何一つ良いことはありません。それでも、なぜ人は未来への不安を感じてしまうのでしょうか。
今回の記事では、人が未来への不安を持ってしまう原因について、時間の捉え方との関連から分析・考察してみました。どのように不安から脱出するのか、についても後半で書いています。
まだ起きていない未来の出来事に対する不安はなぜ起きるか?
まずはなぜ人は未来の出来事に対して不安を持つのか、について素朴に考えてみましょう。その答えは実に簡単で、私たちは未来に何が起きるか見通すことができないからです。
たとえば「明日遅刻したらどうしよう」という不安は、ちゃんと起きれるかどうか、問題が急に起きて足止めを食らわないか、など、未来に何が起きるか分からないから不安になります。
明日のことぐらいであれば、イメージができるので不安は大きくならないでしょう。ちゃんと目覚ましをかけるとか、予定を確認しておくとか、準備をすれば不安が解消されます。
しかしこの世界の未来がどうなっていくのか、暗い未来になりはしないか、という規模での不安はなかなか厄介です。見通しの立てようもないですし、何らかの準備をすることも難しいものです。
”考えても仕方がない”というのが身も蓋もない結論なのですが、それでも何が起きるのか少しでも知りたくて情報を集めている人たちが多くいます。
そうすると、今から起きる出来事を予測したもの、あるいは占いなどスピリチュアルでの予言に出くわすことがあります。
このような予測・予言の中には、「パンデミックの条約が締結されてしまう」とか「〇年に大地震が起きる」など、ネガティブな情報を伝えて不安を煽っているものも多くあります。
こうした情報がもっともらしいと思えると、「本当に起きるのか」「何を対策すれば良いか」「身の危険はないか」と不安がどんどんと膨らんでいきます。
安心を得るために情報を集めていたはずが、情報を集めるほどに未来が不安になっています。なぜ未来について考えるとこうも不安が広がってしまうのでしょうか。
実は未来への不安は、”未来”と言う時間の捉え方の問題が背後に隠れています。
3次元世界の時間の捉え方の問題点
先ほども述べた通り、私たちは3次元世界に生きており、未来を見通すことができません。さらに言えば、3次元世界では時間と言うものがどういうものか、正しく理解することもできていないのです。
私たちは時間について、以下のように捉えてはいないでしょうか。
時間は、「誰にとっても同じように」「過去から未来へと流れている」
このような時間の感覚は、過去から未来へと一本の線が続いており、全員がその線の上を進んでいるという捉え方です。
しかし実際に時間と言うものが、一本線には思えませんし、このような3次元世界の時間のイメージは不安を呼び込むばかりに思えます。
まず「誰にとっても同じように」時間があるとされています。3次元世界では時計によって時刻を確認し、誰かと待ち合わせるためには、お互いが同じ時間を生きていると言う前提が必要です。
このような捉え方は、同じ時刻には同じ出来事を他者と共有しているはずだ、という幻想を信じるようになってしまいます。しかし当然ながら、誰にとっても同じ未来は来ないはずです。
たとえば「〇年に大地震が起きる」という予言があったとして、本当にその年に大地震があったとしましょう。
しかしその地域に住んでいる人が全く同じ被害を受ける訳ではありません。ちょっと地域が離れただけで被害は違うでしょうし、たまたまその日に遠出して地震の地域を離れているかもしれないのです。
そうした人は「運が良い」と思うかもしれませんが、実はその人は大地震に遭わないタイムラインを選んで生きています。このように時間とはいくつもの線でできているものです。
さらに「過去から未来へと流れている」というのも、時間が連続していると考えると、必ず時間的な因果関係を暗黙に想定することになります。
時間的な因果関係は、時間の流れに逆らうことができず、未来は既に決定されているかのような錯覚を覚えさせます。
しかし時間的な因果関係は外れることが多々あります。たとえば乗ると決めていた電車に、たまたま乗り遅れてしまったら、乗れなかった電車が大事故に遭った、としましょう。
未来が過去から流れて決められているとすれば、未来は過去から想定できるはずですが、このようにどういう訳か”未来から脱出”することができるのです。
これも実は過去から未来へと、単純に時間が流れている訳ではないことを示しているように思えます。時間について正確なイメージを持つことは難しいですが、私は時間を以下のように捉えています。
時間は、空間の中にたくさんの”今”の点がそれぞれ浮かんでいるような状態
どちらからどちらに流れる、というものではなく、無数の”今”があちこちに浮かんでいます。この無数の”今”が、一瞬ごとに移り変わっていくようなイメージで時間を捉えています。
そしてどの”今”をつかみ取るのか、については、全て自分次第です。自分のあり方で、”今”の世界も変化しますし、時間の感覚としても早かったり遅かったり、様々な感覚を持ちうるものです。
私の考えでは、3次元の感覚で生きる人たちと付き合うためには3次元の時間感覚を持っていても良いですが、捨ててしまっても全く問題のない捉え方だと思っています。
3次元的な時間感覚を捨てることは、未来なるものが過去から流れてくるものではなく、ふわふわ浮かんだ次の時点を掴む”今ここ”に集中するだけのシンプルな捉え方になります。
つまり3次元的な時間感覚を捨てることは、自然と未来の呪縛から解かれることを意味します。
※次元による時間の捉え方の違い – ”時間に縛られる”幻想・なぜ5次元では”今、ここ”に注目するのか?
未来の予測・予言は不安を強化する
3次元の時間感覚が、不安を呼び込む原因になっていたことを示しましたが、未来の予測・予言はそうした不安をさらに強める、ということが分かります。
なぜなら、予測・予言は3次元の時間感覚を前提にした考え方であり、それに固執するほどに、3次元的な時間の呪縛が強まってしまうのです。
過去や現在から未来を予測することは、時間的な因果関係を前提にしています。論理的に導かれた未来予想はもっともらしいですが、時間は因果的に進んでいくものではないのです。
また高次元からのメッセージとして予言を信じる人もいますが、こうしたメッセージが誰しもに全く同じように降りかかる訳ではありません。
時間がそれぞれの中に存在しているのであれば、どのようなイベントを選択して生きるのかについても、各自の生き方によるものなのです。
しかし少しでも先が見えない不安を解消しようと、時間的な因果関係を想定して起きうるイベントを予測することは、かえって不安を強めてしまいます。
それは結局、時間の考え方が3次元的であるがために、不安な世界から抜け出せなくなってしまうのです。
人は先が見通せない不安から、論理的に導かれる予測やスピリチュアル的な予言に惹かれます。しかし予測・予言は、過去から未来へと一定に、誰もが同じ時間を生きているという信念を助長してしまうものであり、かえって不安は高まります。時間は人それぞれ、今ここがあるだけだという考え方に切り替えた…
— よっしー(ありすママファミリー) (@ych369) February 2, 2024
未来に対する不安を減らすためには?
未来の出来事に対する不安は、そもそも過去から未来へと一定に流れるという時間の捉え方に問題がある、と述べてきました。
しかし3次元世界に生きている私たちにとって、こうした時間の捉え方から真に脱出することはかなり難しいことです。
未来に対する不安を100%なくすことは難しいにしても、意識して不安を減らすことは十分にできます。未来への不安を減らすために意識すると良いことを3点書きました。
”今ここ”に意識を集中させる
最も大切なことは、常に”今ここ”に意識を集中させることです。
私たちの3次元的な認識の中では、”今ここ”が存在し、次の瞬間にまた”今ここ”が存在している、ということの繰り返しでしかありません。
一瞬ごとの”今ここ”にどのように関連があるのか、私たちには認識のしようもないのです。しかし1つ明らかになっているのは、”今ここ”の心のあり方が、次の”今ここ”を作り出している、ということです。
これを仏教では「因果の法則」と言ったりしますが、今が幸せな人は、次の瞬間も幸せであり、明日も明後日も幸せな心でいることができます。
しかしこれを3次元的な意味での時間的な前後関係と捉え違えてはいけません。因果関係があると必ず時間が発生している、と私たちは誤解しがちです。
時間的な前後ではなく、”今ここ”の連続としか言いようのないのですが、”今ここ”だけにフォーカスすることで、不安からは解放されます。
ネガティブな情報を見ることが無駄であると自覚する
”今ここ”の心の状態が、次の瞬間を作り出すのだとすれば、ネガティブな情報・予想を見ることが全く無駄であることが分かるでしょう。
なぜならネガティブな情報を見て、不安な気持ちになれば、次の瞬間もその先もずっと不安な心が続いて行くのです。
しかし人は、未来のために不安になる情報も知っておくのだ、とおかしな見方をします。これこそ時間の認識の問題です。
”今ここ”ではポジティブな情報だけ見ていれば、明るい未来が訪れる、ということになります。
注意したいのは、「都合の良いように未来を解釈すれば良い」というのとも違うことです。この捉え方は、未来へと一直線の時間軸を想定して、今ここで未来を考えてしまっています。
あくまで”今ここ”の一瞬にフォーカスし、その瞬間にポジティブな情報を見ていれば、ただそれだけで良いのです。
自分の進む道=世界線は自分が決めていると自覚する
3次元的な時間感覚は、私たちを一方向の一本道の中に閉じ込められるような感覚を与えます。つまり過去から未来へ、一糸乱れず進んでいくようなイメージです。
しかし時間とは受動的なものではなく、自ら選択できるものだと認識しましょう。この時に、世界線と言う言葉を使いますが、私たちが生きる世界の時間軸は各自が持っているのです。
既に述べた通り、時間は一本道ではなく、ふわふわ浮かぶ”今ここ”の点の集まりのようなイメージです。どんな”今ここ”を掴み、どんな線を描くのかも自分次第です。
私たちは外的な情報やイベントに影響こそ受けますが、自分の人生の道筋を決めるのは自分自身にほかなりません。
先のことを考えるのではなく、”今ここ”にやって来た分岐点をどちらに進むか、自分で決めることを続けていけば、おかしな方向には進むことはないでしょう。
まとめ
今回はなぜ人は起きてもいない未来に対して不安を抱くのか、について掘り下げて書きました。
不安の背後には、3次元的な時間感覚が影響しており、過去から未来へと一直線に流れるというイメージが、私たちを不安に陥れていることが明らかになりました。
繰り返しますが、私たちが3次元的な時間感覚から100%脱出することは難しく、また3次元的な時間の捉え方以外の考え方で時間を考えることも至難の業です。
その一端を垣間見た人であれば、今回の記事は頷いていただる内容だったと思います。しかし全く理解できない、と言う人は、ぜひ個人セッションやイベントなどで話を聴いてほしいです。
特に未来に対する不安でいっぱいの人は、情報を追いかけても解決しないことは今回も書いた通りです。自分自身の心のあり方・時間認識を変容させることが、不安の解決方法です。
そのお手伝いが出来ればと思いますので、ぜひご相談ください。
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