あちこちで”自分軸”が大切だ!ということを耳にしたことはないでしょうか。私もこのブログの中で、何度も自分軸を持つことの大切さについて書いてきました。
しかし改めて”自分軸”とはどのようなものなのでしょうか?分かっているようで、腑に落ちていないまま、なんとなく”自分軸”という言葉だけ耳に残っている人もいるかもしれません。
心理学・メンタルヘルスなどの領域でも使われる言葉ですが、真実への”目覚め”においても、非常に重要な要素となります。
今回は、真実への目覚めにおける”自分軸”とは何なのか、徹底的に考える記事を書いてみました。前半は自分軸とはそもそも何であるのか、その重要性について書いています。
後半では、自分軸を身に着ける上で意識したいこと、さらに具体的なアクションについて書きました。
自分軸とは何か?
まずは自分軸の定義について押さえておきましょう。
自分軸とは、「何かの選択・判断・決定をする際に、自分自身でそれらを行うこと」です。
「自分自身で行う」という部分が特に重要です。また他人に左右されることなく、「自分がどうしたいか」を基準にできる、ということを意味します。
さらには、自分の選択に責任を持つこと、自分の選択を自ら信じること、とも言えるでしょう。
逆に、”他人軸”とはどういうものでしょうか。他人軸は誰か別の人の指示や意見で自分自身の選択・判断・決定を行うことです。
自分の問題について、その責任を自分で負わないということになります。
自分軸の重要性
一般的な意味において、自分軸を持つことは、精神的に他者に依存しないので、ストレスがかからない・自己肯定感を高める・他者を尊重できる、などのメリットがあると言われます。
自分軸は自分のメンタルヘルス維持や対人関係を良好にするだけではありません。真実への”目覚め”という観点においても、非常に重要な意味があります。
まず真実を見抜く上で、自分軸がとても大切になります。
私たちが生きている世界(=3次元世界)では、私たちが自分で考えなくて良いように作られ、支配されています。
社会生活を送るためには、お金が必要であり、そのためには仕事をしてお金を稼ぐことが当たり前、と信じ込まされています。
しかしそもそもなぜお金が必要なのか、そしてなぜお金を得るために自分の時間を使って働くことが必要なのか、と考えれば、それが幻想に過ぎないことが分かります。
これは「自分がどう生きたいか」という自分軸をもって考えれば導かれることです。しかし「どうやってお金を稼ぐか」と、お金を軸にした途端に、働くことが当たり前になってしまいます。
自分軸を持つことは、3次元世界の幻想を見破るには必須なのです。
そして自分軸を持つことは、3次元の幻想を見破り、5次元世界の思考になるためにも重要です。
現在、地球が本来の5次元へと移行していると言われており、人間もまた5次元への上昇が必要であると言われています。
5次元世界は「愛と調和」の世界と言われ、お金による支配がなく、真の平和・真の自由が実現される世界です。
真の自由の状態とは、束縛がないことと同時に、自律的に生きられることがセットになります。自律的に生きること=自分軸で生きることであり、5次元世界では自分軸が必須となるのです。
自分軸を身につける上で意識したいこと
自分軸は、真実に目覚め、5次元思考に向かう上で重要なキーワードであることがわかりました。
ではいかに自分軸を身に着けるか、ということが次に気になります。先ほど紹介した一般的な自分軸に関する記事では、以下の4つが自分軸を身に着ける上で必要であると書かれています。
- 本音を明確にする
- 目標を決める
- 意思決定の機会を増やす
- 自分軸を定着させるコツを習慣化する
これらは、心理学の知見などから導かれる、自分軸を持つために必要なことです。もちろん、これらを意識することにも意味はあるでしょう。
しかし真実への目覚めという観点では、別の角度から意識したいことがあります。ここでは目覚めを加速させる上で、自分軸を身に着けるために意識したいことをまとめました。
”自分”と言う幻想を脱ぎ捨てる
まず注意しなければならないのは、「自分」というものが3次元世界では幻想である点です。
それは心理学で言われる「自己」とも重なりますが、自分は3次元世界とつながれた存在です。自分だと思っているものにも、実は幻想がたくさんくっついているのが、「自分」という幻想です。
その幻想とは、自分を示すための属性など、様々な文脈のことです。
たとえば自己紹介をする時には、その場面に合った自己紹介をするのが一般的でしょう。社会人として自己紹介するなら、どの会社に所属していて、社会人経験何年目で…などを話すでしょうか。
友だち同士なら、きょうだいは何人いて、その何番目で、こんな性格で…などを語ることでしょう。
しかしこうした自分は、社会的に規定された自分に過ぎません。そして大人になればなるほど、こうした社会的な文脈の中での自分が、自分自身だと思い込むようになってしまいます。
なぜなら、その方が幻想によって作られた3次元世界にうまく適応できるからです。この社会的文脈=幻想が、自分軸の中にも入り込んでしまう点には要注意なのです。
さらには文脈だけではなく、物事を判断するためのツールもまた自分軸の中に入り込んできます。たとえば「論理的な思考」も、物事を考えるためのツールの1つです。
「論理的に判断して、こちらを選択した」というのは、自分で判断しているように見えて、実は「論理的な思考」に判断をさせているだけで、「自分がどうしたいか」という自分軸ではありません。
こうした自分の外にある軸を自分のものだという錯覚も生じやすく、外にある軸を取り入れることも、大人になるほど多くなってしまいます。
こう考えると、自分”本来”の存在とは、あらゆる社会的文脈や外部のツールを脱ぎ去った、まさにありのままの自分ということになります。
自分軸を構成するものは何かを知る
以上をまとめると、真の自分軸とは社会的文脈や属性と言った幻想を脱ぎ捨てた、本来の自分がこうしたい、という軸のことを指すと分かります。
では「こうしたい」と思わせる本体は、自分の中のどこにあるのか、と言う疑問が次に湧いてきます。
心理学では「心の働き」として片づけられるものですが、次元上昇の話と絡めると、次元ごとに「こうしたい」と思わせる部分は違っていると、私は考えます。
つまり自分軸を構成するものは、次元によって異なる部分が働いている、ということです。
まず3次元の自分軸を構成するものは、「身体」です。身体から生み出されるものは、たとえば欲望や本能といわれるものです。
いわば動物的な勘のようなものであり、先を見通せるようなものではなく、目の前に起きたことに感覚的にどちらを選ぶか、判断する軸のようなものです。
次に4次元では、自分軸を構成するのは「頭脳」です。理性や思考により、心の中で起きていることに筋道を立て、「こうしたい」と意識することによって進んでいきます。
心理学的な意味での自分軸、つまり自分のメンタルをコントロールできることが頭脳にもとづく、4次元の自分軸です。
そして5次元の世界では、「魂」で動くと言われています。中でも大事になるのは直感で、この直感は自分の中だけにあるのではなく、宇宙と繋がった感覚であると言われます。
特別の能力と言う意味ではなく、人が普遍的に持つ霊性によって、進む道を照らすのが5次元の自分軸です。
これら3~5次元の軸について、自分の今いる周波数帯に近いものを選んで、自分軸としています。
また上の次元はそれ以下の次元をすべて含みますので、たとえば5次元の感覚があれば、4次元以下の感覚は兼ね備えていると考えてください。
そして次元が上がるほど、自分軸の精度が上がります。精度が上がるというのは、自分にとって本当に必要な方向に導いてくれる、と言う意味です。
さらに身体・頭脳・魂のどの部分が自分軸となるかは、その人によってバランスが異なります。自分自身の個性を活かしつつ、より高次元の感覚を用いて自分軸を形作るのが良いでしょう。
※3~5次元思考は人間のどの部分が担っているのか? – 次元上昇の本質的な理解のために
<補足>仏教から理解する”自分”
自分本来の自分とは何か?という問いに対して答えるのは、簡単なことではありません。しかし仏教の考え方は、”自分”というものを捉えるための筋道を示してくれます。
先ほど書いた、自分の中に色々な形で外の軸を取り入れたり、文脈の中に身を置いたりすることは、仏教ではすべて「縁」と言います。
「縁」は自分以外のものすべてであり、自分に影響を与えるもののことです。
そしてあまりにそれにこだわり過ぎて、苦しみと変わった瞬間に「執着」と呼びます。執着は自分の中に入り込んで、そこから離れられなくなります。
こうした執着を1つずつ取り払っていくと、本来の自分に到達するのではないか、と私は考えます。
自分軸を身につけるための具体的なアクション
ここまで自分軸の重要性、そして目覚めを加速させるための自分軸について、まとめてきました。では具体的にどういう行動を心掛ければ、自分軸を確かなものにできるのでしょうか?
ここからは目覚めにおける自分軸を身に着けるための、具体的なアクションについて2点書きました。
何者でもなかった子ども時代の感覚を取り戻す
1つは、まだ何者でもなかった子ども時代の感覚を取り戻す、ことがおすすめです。
先ほど書いた通り、人は大人になる過程で様々な”幻想”を自分自身の中に取り込んで、それを自分自身と錯覚してしまいます。
しかし子どもは、まだそうした幻想にさらされる前の存在であり、本来の自分自身だったはずです。
子どもの頃に夢中だったことは、きっと今もやっていて楽しいことのはずです。子どもの頃から不快に感じたものは、やはり今の自分にも合っていないものです。
こうした素朴な感覚こそ、実は5次元の領域にある直感(+3次元の身体的感覚)で動いていることが多いです。
また子どもの感覚に戻ると、大人の社会の矛盾点をすぐに見つけることができるでしょう。子どもが何に対しても「なぜ?」と聞きたがるのは、それだけ3次元の世界が幻想だからです。
大人になって賢くなるほどに、4次元の頭脳優位な軸になりがちですので、子どもの感覚を思い出して、5次元の波動を自分の中に呼び起こすのがおすすめです。
※子どもから大人への発達は、5次元から3次元へのダウングレード? – 大人の知恵+子どもの心を持とう
自分自身の因果を意識した行動を心掛ける
自分軸が本当に身についているのか、確認したいと思うかもしれません。それならば1つ良い方法があります。
それは仏教における「因果の法則」を意識しながら、自分自身の行動をモニタリングすることです。
「因果の法則」とは、必ず原因と結果が存在するという法則性です。重要なことは、自分が受ける結果は、全て自分に原因がある、と言うことです。
そう考えると、自分軸(自分の中にある原因)で動けば、その通りの結果が表れるということです。
一方で他人軸で動いてしまうと、自分の気持ちは別にありますから、その結果は望んだものとは違い、ブレたものが返ってきます。
「思うようにいかない」ことの原因は、自分軸で行動していないからなのです。
因果の法則にもとづけば、必ずしも良いことばかりは起きません。しかし一見して悪い結果でも、自分軸で動いたならば、それは自分に必要なことが必ず返ってきます。
他人軸で動けば、必要のない厄介ごとに巻き込まれただけです。
良い結果・悪い結果いずれにせよ、自分軸で動くことで、自分に必要なものがどんどん入ってくるのが、因果の法則です。
自分の意識と行動のサイクルの中に、因果の法則を当てはめると、自分軸で動けたときの感覚、その結果がはっきりと表れるので、最も自分軸を確かなものにする良い指標だと言えるでしょう。
※悩みの”原因探し”は心の問題を解決しない? – 仏教における因果の道理を学ぶ
まとめ
今回は自分軸を取り上げて、徹底的に掘り下げて考えてみました。かなりたくさんのことを書いたので、ポイントだけ以下にまとめてみました。
- 自分軸とは、何かの選択・判断・決定をする際に、自分自身でそれらを行うこと。
- 自分軸は、3次元世界の幻想に気づくこと、5次元世界で生きるために必須のもの。
- 自分とは、3次元世界では幻想に包まれており、本来の自分の感覚に戻ること。
- 自分本来の感覚とは、身体(3次元)、頭脳(4次元)、魂(5次元)に分かれており、自分の中でそのバランスを見つけること。
- 自分軸を身に着けるためには、子どもの感覚を取り戻すこと、「因果の法則」で自分軸で行動する感覚をモニタリングすること。
中でも最も大切なことは、自分軸とは自分の内側にある声に耳を傾けること、です。
それこそが、”自分”に入り込んだ幻想を見抜くことであり、自分本来の感覚を取り戻すことにつながります。そしてその感覚は、文章で伝えることはできませんので、皆さんの実践にかかっています。
自分軸で動けているかどうか、自分自身だけで100%モニタリングすることは難しいものです。
目覚めた仲間同士で語り合うことで、自分自身が見えてくることもあります。またカウンセリングを通じて、自分軸が見えてくることもあるでしょう。
仲間同士で支え合いながら、新世界に向けて進んでいけたらと思います。
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